身近な品で、コンビニにないもの、といったら何を思い浮かべますか?
飲食物は、もちろんある。
電池や充電器などの電子機器もある。
たばこなどの嗜好品もある。
ペンやノートなど、文房具もある。
何でもあると思いがちなコンビニですが、実は、基本的に医薬品は販売していません。
言われてみれば!という感じがしますよね。
では、下痢などの緊急時、みなさんはどうやって薬を手に入れますか?
【原因は下痢の種類によって違うの?】
腹痛には、様々な原因のものがあります。
しかし、その中でも特に困るのが、出先で襲い掛かってくる下痢ではないでしょうか。
座り込める様な場所がない。
トイレが近くに見当たらない。
薬局も見当たらない。
では、出先での下痢は、どんな種類があるのでしょう。
通常の下痢
急激に来るお腹の痛みと冷や汗、強烈な便意が特徴です。
原因は、ストレスや自律神経の乱れ、冷え性などにより、大腸での、水分の吸収と分泌のバランスが、崩れることによります。
感染症による下痢
原因は、感染症によるものです。
この場合は、むやみに下痢を止めてはいけません。
熱や吐き気を伴っている場合は、医療関係で受診が必要です。
出先での下痢の種類は、大きく分けて2つと分かりました。
感染症ではない下痢の場合、一刻も早く止めたいですよね。
【コンビニで買える下痢止めってあるの?】
出典:https://stoppa.lion.co.jp/
お腹が痛い。
これは耐えられそうにない。
そんな時、周りを見渡しても薬局を見つけられないとき、絶望と言っても過言ではない気持ちになります。
コンビニはたくさんあるのに…
あれ、そもそもコンビニで買える下痢止めってあるのでしょうか。
答えは、コンビニでも下痢止めは買えます!
しかし!取り扱いできる店舗には、条件があります。
まず、コンビニでは、第3類医薬品のみ販売ができます。
しかし、第3類医薬品に、下痢止めはありません!
そこで、以下の条件を満たしているコンビニを探しましょう。
そこでは、第2類医薬品も取り扱いが可能です。
- 医薬品の販売登録者がいる
- 薬局と併設している
残念ながら、スットパ下痢止めのような薬は、第2類医薬品に分類されます。
では、どうやって薬を取り扱っているコンビニを探すのか?
一店舗一店舗入って探す?
大丈夫です。
登録者販売者がいるコンビニは、インターネットでコンビニ検索をすると「薬」という項目があります。
一目で取扱店だとわかるようになっています。
また、店舗も分かりやすく記載されているので安心です。
しかし、セブンイレブンは、外観ですぐにわかるようになっていないので、直接お問い合わせするしかなさそうです。
出典:https://www.lawson.co.jp/company/fc/hcl/medicine/
【コンビニで医薬品は売れないの?】
出典:http://blog.nihon-syakai.net/blog/2014/04/2923.html
最後に、下痢止め以外はどうでしょう。
緊急時に必要な薬は、下痢止め以外にもたくさんありますよね。
答えは、コンビニでも医薬品は取り扱われています。
医薬品取り扱いの経緯として、
《規制改革前》
医薬品は、薬局・薬店以外では買えず、深夜など、薬局が閉まっているときには医薬品は買えませんでした。
《規制改革後》
2004年7月から、安全上特に問題がないとされる消化薬や整腸薬など、371品目の医薬品が、薬効成分そのままで、医薬品部外品に移行することにより、コンビニ等薬局・薬店以外でも買えるようになりました。
《規制改革の効果》
時間を気にせず必要な時に買えることになり、便利になった。
という流れがありました。
また、医薬部外品に移行したのは、
- 健胃薬
- 整腸薬
- 消化薬
- 健胃薬、消化薬又は整腸薬のうち、いずれか二以上に該当するもの
- 瀉下薬
- ビタミンを含有する保健薬
- カルシウムを主たる有効成分とする保健薬
- 生薬を主たる有効成分とする保健薬
- 鼻づまり改善薬(外用剤に限る)
- 殺菌消毒液
- しもやけ・あかぎれ装着薬
- 含嗽薬
- コンタクトレンズ装着薬
- いびき防止薬
- 口腔咽喉薬
の項目です。
コンタクトレンズ装着薬も買えなかったなんて、驚きです。
このように、法律上では、コンビニで一部の薬が買えることにはなりました。
しかし、取扱店舗はとても少ないのが現状です。
その一因に、販売登録者の確保があげられます。
24時間営業のコンビニなら、3交代制だとした場合、1日最低でも、3人の販売登録者を確保しなくてはいけません。
この壁が、コンビニで薬を取り扱う事ができない原因になっています。
現在の状況では、緊急に薬が必要になった場合、コンビニを探すより、ドラッグストアを探した方がもしかしたら薬に巡り合える確率が高いかもしれませんね。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
・コンビニで下痢止めは購入できる!
・薬を扱えるコンビニには、条件がある!
・セブンイレブンは、取扱店が見た目でわからないため、要問合せ!
・規制改革があり、取り扱える薬の種類が増えた!
何でも揃っているコンビニ、と思っていましたが、薬の取り扱いは、まだまだ普及していなかったですね。
普段行き慣れない土地に行く際は、あらかじめ、コンビニがあるか、そのコンビニは販売登録者がいる店舗か、ドラッグストアはあるか。
など、下調べをしていくと安心です。
外出時に、下痢や腹痛に襲われないことが一番ですが、このストレス社会、様々なことが要因で腹痛は簡単に引き起こされます。
ならないようにする準備も必要ですが、なってしまったときのための準備も怠りたくないですね!