町でよく見かける自転車屋さん。
最近では、ショッピングモールの中にも、自転車屋さんが入っていることが多いですよね。
都市部であればあるほど、生活に自転車は必須で、一人一台持っている場合が多いと思います。
しかし、一回買うと、そうそう買い替えることはないですよね。
そうすると、こんな疑問が浮かんできます。
町の自転車屋さんがつぶれない理由って、なんだろう?
儲けはあるのかな?
なんで、つぶれないんだろう?
今回は、そんな気になる、自転車屋さんがつぶれない理由を、調査していきたいと思います。
自転車屋さんがつぶれない理由は?何で儲けてるの?
自転車屋さんの一番の収入源の印象で強いのは、自転車の売上ですよね。
自転車屋さんですからね。
しかし、町の自転車屋さんの利益の8割を占めているのは、実は「修理代」なんです。
その中でも「パンク修理」が、町の自転車屋さんがつぶれない理由です。
まず、一人一台もしくは、二台持っている人もいるかもしれません自転車。
そうそう購入するものではありません。
それに加え、国内新車自転車販売台数の91.9%が、量販店やホームセンターなどの、大規模店で買われているということが分かりました。
かつては、主流だった小売店、いわゆる町の自転車屋さんで購入する割合は、8.1%
しかありません。
なので、町の自転車屋さんは、新車自転車販売だけでは生き残れないということが、容易に想像できますね。
そこでキーとなるのが、さっきも言った「修理」です。
想像してみてください。
通勤、通学、子供の送り迎えで毎日乗る自転車が、パンクをしました。
早急に直さなくては、日常に支障が出ます。
どうしましょう?
近くにある、町の自転車屋さんに駆け込みませんか?
ブレーキが利かなくなってしまった、ライトが壊れてしまった。
何日も放置して、今度の休みにモールの自転車屋さんに行こう。
そうは、なかなか思わないですよね。
これこそが、町の自転車屋さんがつぶれない理由なんです。
新車自転車販売に比べ、パンクや各種修理は、単価は落ちるものの、件数がとても多いのです。
例えば、ある月間会計を紹介します。
①新車自転車販販売=粗利約48,000円
②部品(ライト、鍵、ヘルメットなど)販売=粗利約30,000円
③パンク修理:150件=粗利約148,500円
④その他修理=粗利約180,000
⑤登録料。保険料など=粗利約8,000円
となっています。
④と⑤の修理が、利益のほとんどを占めていますね。
自転車を売るだけではなく、修理技術を売る、といっても過言ではないように感じます。
また、自転車のパンク修理は、自分ではなかなかできないという点も、関係していると思います。
昨今は、youtubeやインターネットの普及により、今まではプロでしかできなかったことが、ホームセンターなどで材料を揃えて、インターネットで調べれば、素人でも簡単に様々なことができるようになりました。
しかし、自転車のタイヤのパンクなどの修理は、まだハードルが高く、また修理をしてもそこまで高額にならないため、町の自転車屋さんに持っていくという選択をする人が、多いように感じます。
町の自転車屋さんで修理以外に儲かる項目はなに?
出典:https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/13/agar_odakyu-maas-002.jpg
町の自転車屋さんは、自転車の修理をすることで、利益を出していることがわかりました。
しかし、その他にも稼ぎ頭があります。
「ウェア」です。
ウェアは、扱っていない町の自転車屋さんも多くあるので、上記の月間売上例からは外しましたが、実は、儲かる部門なのです。
アパレルは、自転車販売より、はるかに儲かります。
最近では、自転車に乗る際にヘルメットを被るのも、普通の光景になりました。
安全面で需要は、右肩上がりです。
今後も需要は増えようですよね。
また、サイクリングやツーリングなどで、シューズやウェアを揃える人も多くいます。
自転車に比べ、アパレルはかさばりません。
なので、町の自転車屋さんも、アパレルは扱いやすい商品となっています。
はけが早くても、在庫を抱えやすいのもうれしい点ですね。
自転車屋さんではありますが、さまざまなオプションによって利益を出し、つぶれないということなんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
・町の自転車屋さんがつぶれない理由は、修理代!
・自転車販売だけでは儲からない!
・パンク修理は、安価だが件数をこなすことで利益を出している!
・その他の稼ぎ頭は、アパレル関係!
町中で、ひっそり開いている自転車屋さん。
何でつぶれないのかな。
あの店、やっていけているのかな。
そんな風に思っていた店が、つぶれないからくりが分かりましたね。
言われてみれば、自転車がパンクをしたとき、とにかく近いところに駆け込んだことがあるな。
あなたも、思い当たる経験がありませんでしたか?
あまり稼働しているところを見ないから、つぶれないのが不思議な自転車屋さんでしたが、生き抜くのに大変なビジネスであるからこそ、様々な工夫をして、生き抜いているんですね!