厚生労働省管轄の調査により、政府が推進している会社員の副業や兼業を大手企業等が認める予定がないとのことがわかりました。
具体的に約75%の企業が副業や兼業に関して「予定なし」との結果が報告されました。
理由として、「過重労働で本業に支障を来す」との答えで、企業の抵抗感が強い様子が見受けられます。
労働者に対する調査では、「新しく始めたい」が約23%、「機会・時間を増やしたい」が約13%という結果で、「収入を増やしたい」という理由が報告されました。
では、現状維持で構わないという労働者が約6割を占めるということになりますよね。
理由として挙げられているのが、「過重労働で本業に支障を来す」「家族や友人と過ごす時間を重視する」との答えが多数でした。
政府は1月にガイドラインやモデルとなる就業規則を策定し、原則として企業側に認めていくよう企業に求めていくとしています。
この調査結果に基づいてあなたはどう判断しますか?
正社員として勤務した場合、週の実働時間は40時間という計算になります。
それに、残業が加わったら結構な時間数を労働に費やしているのではないでしょうか?
また、役職について管理職になればなるほど、週の実働時間数は多くなっていくことでしょう。
残業を200時間近く行い、過労死や自殺などがクローズアップされた時期がありましたが、「働き方改革」で残業を100時間まで認めようという動きがあります。
定時で勤務を終えて帰宅できる労働者であれば、残業と同じような感覚で副業をすることはできると思います。
しかし、朝の8時から夜の20時まで働いてそれ以降、副業したら間違いなく身体と精神の疲労を起こす結果となるでしょう。
休日の過ごし方
休日は、どのようにして過ごしていますか?
「家族との時間を大切にする」「趣味の何かをしている」など、色々と過ごし方はあるでしょう。
しかし、中には「会社に隠れて副業をしている」人もいるのではないでしょうか?
生活の為には、やむを得ない事情も中にはあると思いますが、休日の意味を理解していますか?
戦時中の日本は「月月火水木金金」と言っていましたが、休みなく働いていたら必ず身体と精神を病んでしまいます。
わたしが小さい頃は、土曜日も学校があって仕事勤務しなければならない時代でした。
それが、週休二日制に制度が変わりましたが、「身体と心の休息」という意味があってのことなんですね。
週に最低、「二日は休息を取りなさいよ!心と身体を壊しますよ!」と伝える意味合いがあるんです。
企業側にとっては、「うつ病などの疾患になって休まれる」「集中力や注意力が散漫になって仕事の能率が低下する」といった問題が生じると、大きな経済損失を伴ってしまうことが考えるので、「推奨できない」という意見だと思います。
また、労災判定になってしまえば企業側が色々と負担しないといけないということが本音だと考えるべきでしょう。
政府の政策について
政府が推し進めている「働き方改革」ですが、2025年には、団塊の世代が後期高齢者の75歳を迎えます。
若い世代1人に対し高齢者4~5人を支えていかなければならない超高齢社会が到来します。
人口の減少に伴い、働き方改革をして経済の立て直し(活性化)を図り、「医療・福祉」の財源を生み出す必要性に迫られているという見方が出来ると思います。
そのような正反対の制度と捉えることもできるでしょう。
制度化することで、副業で精神疾患を患う患者数が増加しても、企業側の責任問題として国の責任逃れという逃げ道が確保されるということにもなります。
もし副業をしたいのであれば?
副業を考えているあなたへ副業についてお伝えしましょう。
「心と身体に負担をかけない」「家族との時間や趣味の時間を大切にする」というルールは決めておきましょう!心と身体を壊してしまったら、仕事ができなくなるため、収入を得ることができなくなってしまいます。
生活が苦しい為、副業したのに逆に仕事ができなくなってしまったら意味がありません。
しかも、うつ病や双極性障害、パニック障害、全般性不安障害になってしまったら治療に何年もかかりますし、双極性障害の場合、完治しません!「障害者」と分類になる為、障害者になってしまいます。
一生、薬も服用続けなければ症状が悪化して仕事にいけない状態になります。
それを防ぐために、必ず、休息の時間を設けて下さい!休息とは、森林浴や温泉に入ったり、公園を散歩したりするリフレッシュすることを指します。
休息の意味合いも取り違えて本業に加えて副業を行ってしんどいのはあなたです。
まとめ
国の政策や企業側の意図について説明しましたが、最終的に判断を下すのはあなたです。
現代社会は、ストレス社会ともいわれる程、人間は、ストレスに対して過敏に反応してしまうようになってしまいました。
「あなたが一番大切にしたいもの」「あなたが一番守りたいもの」を失わない、もしくは見失わないよう、家族や友人に相談しながら人生を送って欲しいと願います。