中学生にとって、
特に中学三年生にとって高校受験も控える大事な時期に
差し掛かってきますそんな中、
現代の問題点と言えるのが
「スマホの使用」になると思います。
中学生のように身体は見違えるほどに発育して
いきますが中身はまだまだ子供、
親御さんにとってこれほど
心配になる時期もないでしょう。
そしてさらに悪質な事にスマホの使い過ぎは
統計的に学力を低下させるという
調査結果も出ています。
それ以外にも視力への影響、
睡眠への影響も気になるところだと思います。
今回はそんな中学生のスマホ使用時間の平均と
身体への影響に焦点を当てて、
ご紹介していきたいと思います。
中学生のスマホ使用時間って平均何時間?
中学生のスマホ使用状況に関する
統計データをもとに考えていきましょう。
2018年に発表された
「平成29年度 青少年のインターネット
利用環境実態調査 調査結果」によると、
年々上昇傾向にあり2014年には41.9%、
2017年には58.1%にまで上昇、
現在ではスマホ使用率は60%を
越しているものと見込まれます。
そして肝心のスマホ使用時間は
「第10回未成年者と保護者のスマートフォンや
ネットの利活用における意識調査」によると、
女子中学生の場合一番多い回答は「1時間未満」(45.6%)、
男子では「1時間以上3時間未満」(38.8%)となっています。
普通に考えれば1時間くらいと考えれば
そこまで支障がないように感じますが、
このデータはあくまで一番多い回答で中には
6時間以上使用している子供もおり
全体の平均としては女子2.0時間、
男子2.4時間となっています。
そして追い打ちをかけるようにスマホの使い過ぎは
確実に学力の低下を招きます。
これは小中学生を対象に行ったスマホの使用時間、
勉強時間、平均正答率(国語、数学、算数)の関連図に
おいて全科目低下していることが証明されています。
勉強時間が減ると学力が低下する?
勉強時間が減少する事により学力が
低下するわけではなさそうです。
「平成27年度版 子供・若者白書」によると傾向的に
学習(家事を含む第二次活動)に費やす時間は上昇傾向にあります。
しかも、
先ほどの正答率のグラフからするとスマホの使用時間が
1時間以内であれば学力は上昇すると証明されています。
この調査・研究を行った学者によれば
「スマホを2時間使用すれば、
2時間学習してもその効果は消えてなくなる」
との事です。
視力に影響はないの?
次に気になるのがスマホが与える人体への影響です、
残念なことに身体への影響はあります。
視力に関して言えば、
スマホ画面から発せられる「ブルーライト」を
過剰に浴びることによって、
目の疲労や視力の低下を引き起こすことになります。
他にも、
体内時計が破壊されてしまい心身に不調を
きたしてしまう可能性もあり、
特に就寝前のスマホ利用は睡眠の質を低下させ、
適正な時間だけ寝たいのに眠い、
といった状態をもたらします。
学力の低下も問題となりますが、
身体への悪影響を及ぼすこともわかっているとなると、
やはり就寝時はスマホを見ないように、
できるだけ遠ざけるようルールを定める事も
必要なのかもしれませんね。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめさせていただきます。
・中学生のスマホの平均使用時間は「2時間」です。
・スマホ使用時間が1時間以内であれば学力は向上する。
1時間以上使用すれば学力は下がる
というデータが出ています。
・スマホ使用による視力低下は起きます。
それどころか睡眠の質の低下、
体内時計破壊に伴う身体の不調を
引き起こす可能性もあります。
親としては人生を左右するかもしれない大事な時期に、
スマホのアプリや動画視聴に費やす時間が
どれだけ自信を傷付ける結果になるか
心配になるところですが、
子供にとっての今はもっと大事であることも
わかりもどかしくなるものです。
そのためにも、
しっかりと家族間でのコミュニケーションをとって
話し合いの上でのルールを決めて、
少しでも子供の為に一番の選択を考えて
あげてほしいと思います。