新米の意味で良く新人の事を言いますがなんの由来でしょうか?

日本語って不思議で、難しくて、面白いですよね。

 

私たちは、当たり前のように使っている日本語ですが、海外の人から見たり、子供だったり、改めて考えると、なんでだろうという日本語で溢れかえっています。

 

今回は、新米の季節を迎えるに当たり、こんな言葉に注目してみましょう。

 

「新米」です。

 

お米のことをいっているというのが、まっすぐな意味ですよね。

 

しかし、よく新入社員の事を新米と言います。

 

なぜお米に例えられるのでしょうか。

 

人を指す新米にはどんな由来があるのでしょうか。

 

早速見ていきましょう。

 

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新米の意味で良く新人の事を言いますがなんの由来でしょうか?

出典:https://webfor40.net/shakai/sinmaigogen

 

新米とは、新たにそのことに従って、まだ不慣れなもの。

 

と、広辞苑で定められています。

 

もともとは、お米のことを指すのに、なぜ人に使うようになってのでしょう。

 

人に対して新米と使われるようになったのは、諸説あります。

 

新前説

 

新米は、もともと「新前」と呼ばれていたようです。

 

しかし、音の変化と共に「米」という字があてられ、変化をし「新米」になったと言われています。

 

前という字は、それらしいもの、それらしいことという意味が含まれていたので、新前というと、新しいものという意味だったんですね。

 

例えば、腕前、男前、江戸前などです。

 

技術・技能というもの、江戸風のもの、新しいものという意味ですね。

 

新しいものという意味だった、新前が変化により新米になった。

 

また、新前とは、新しい前掛けの事を指す言葉でした。

 

ことらも徐々に訛って、新米に変化したと言われています。

 

しんまえ、しんまえ、しんまえ、しんまえと言ってみると、言われてみれば、新米の方が発音しやすいですね。

 

めんどくさがりの江戸っ子が言いやすいようにしちゃったんですかね。

 

純白なお米説

 

新米は、真っ白で穢れのない姿を象徴するものとされていましたようです。

 

そのため、不慣れな人は、何にも染まっていない新米のようだと例えられたともいわれています。

 

江戸に集まった説

 

昔、地方の様々な土地から江戸に職を求め、人が集まるようになりました。

 

必然的にお米も集まり、お米が庶民的な食べ物になることになったことから、新人の人と新米を掛けて、新米と呼ぶようになったともいわれています。

 

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新人を表すその他の言い回しも知りたい!

出典:https://car-moby.jp/article/car-life/road-traffic-law-accident/newly-licensed-drivers-mark/

 

新人のことを新米と呼ぶ由来は、分かりました。

 

しかし、その他にもまだ新人を表す表現ってたくさんありますよね。

 

半人前

 

一人前になる前の段階をさす、新人、新米と類義語のような言葉です。

 

成人したものや、技術が一定水準に達した人に対する評価の言葉が、一人前です。

 

現在は、この呼称は差別的な発言になると、実質性は薄れてきています。

 

しかし、昔は、一人前と呼ばれることが、婚姻を結ぶうえや労働の面で大変重要になったそうです。

 

収穫物や賃金も一人前は10割ですが、半人前は5割から7割しかもらえませんでした。

 

一人前という意味の半分ということで、半人前といわれるようになったようです。

 

新参者

 

字のごとく解釈できる言葉ですね。

 

新しく参る者。

 

仲間に加わって日の浅い人のこと、新たに仕えた人を指します。

 

新参だけでも使うことができます。

 

その他にも、活動に開ける新しい参加者という意味では、

 

新来、今入、新前、新顔、新手などの言葉があります。

 

そして、あまり使われることのない言葉ですが、不器用で未熟者という意味を込めた言葉は、

 

洟垂らし、豎子、二才、駈出し、生熟、乳臭児、若造、若憎、生熟れ、弱輩、駆け出し、若蔵、埴猪口、青二才、白面郎、二歳

 

などの言葉があります。

 

昔の小説にでも見ない限り、なかなか呼ばれないし呼びもしない言い方ですよね。

 

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新人と新米の違いは?

出典:https://www.kantsu.com/case/%E6%96%B0%E4%BA%BA%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E6%8A%B1%E3%81%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AE%E5%8D%B0%E8%B1%A1%E3%81%AF%E3%80%81%E4%BD%95%E3%81%A7%E6%B1%BA%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%84/

 

新人のことを新米というと紹介してきました。

 

類義語でも表示されるので、意味に大きな違いはないようですが、言葉が違うのなら、意味にも多少なりとも差異があると感じますよね。

 

新人:

 

なにかに対しての日数や年数が浅いということ。

 

新人と使える期限は1年とされています。

 

新米:

 

なにかに対しての日数が浅いことはもちろんですが、新米の場合は、技量が程度に伴っているかを重視します。

 

1年を越えようと、それなりの技量が伴っていなかったら、それはまだ新米のままだということですね。

 

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まとめ

いかがだったでしょうか。

 

・新人を新米と呼びには諸説ある!

 

・新前説、純白なお米説、江戸に集まった説がある!

 

・新人を表す他の言い回しはたくさんある!

 

・新人と新米は、日数に重点を置くか、技量に重点を置くかの違いで使い分けられる!

 

人に対して使う新米の由来には、諸説ある事がわかりましたね。

 

何にも染まっていない、新しい前掛けなどと言われると、いい感じに聞こえますが、やはり仕事をするうえで使われる、呼ばれることが多い新米です。

 

自分がいざ呼ばれるとなると、新米ってなんか嫌だなと感じませんか(笑)

 

その場合は、1年を待たずとしても、技量を早く身に着けることが大切になってくるということなんですね!

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