注目の高校と選手
第101回、令和初の夏の高校野球、通称「夏の甲子園」は南北海道と沖縄で6月22日に開幕しています。
7月28日に全49校が出そろい8月6日の開催を迎える事となります。
そしてそこから新たなドラマやスターが誕生する可能性も大いにあります。
すでにドラフト会議に向け各球団のスカウトたちがチェックをしている選手から甲子園での活躍が期待される高校までご紹介させていただきたいと思います。
星稜高校
奥川恭伸
2年生で唯一、U-18高校日本代表に選出され、現在もプロで活躍中の根尾昴や藤原恭大、吉田輝星らと日の丸を背負い戦いました。
第100回夏の甲子園にも出場し、開幕戦で150kmを記録するなど、実力、スター性共に抜群の選手です。
右の本格派の投手で持ち味は何といってもMAX151kmの伸びのあるストレートとそこから繰り出されるキレのある変化球です。
大舞台でも送すことなく150kmのストレートを投げ込め、マウンドでも笑顔を絶やさないハートの強さ、スポーツマンシップも魅力の一つです。
大船渡高校
佐々木朗希
令和の怪物と称され、2018年の岩手大会ではMAX157kmストレートを記録し、さらには2019年4月に行われた高校日本代表合宿では、ネット裏のプロスカウトのスピードガンで163kmをマークします。
これまでの高校生の最速のトレートは現在、メジャーで活躍中の大谷翔平が記録した160kmを上回る球速を出し、高校生史上最速投手になりました。
もうすでにプロ野球の日本ハムからは、「間違いなく1位で指名します。他の(指名候補選手への)リスペクトもありますが、能力が違いすぎる。圧倒的です。」
と言わしめるほどの実力を身につけ、大いに活躍が期待される選手の一人です。
右投げの本格派投手でなんといっても日本人最速となる163kmを記録したストレートとそれを軸にした緩急のあるピッチングが魅力的です。
プロからのドラフト1位の確約を得た怪物がどこまで活躍するか期待が高まります。
横浜高校
及川雅貴
前述した星稜・奥川恭伸、大船渡・佐々木朗希、創志学園・西純也と共に「BIG4」「四天王」とも称される選手の一人です。
元U-15日本代表でU-15W杯では、最優秀防御率を受賞し、中学時代から注目を浴びている選手で30校からスカウトがありました。
そしてその中から横浜高校へ入学し、本格派左腕としてMAX153kmのストレートが魅力的です。
2017年夏の大会では名門、横浜の1年生にして夏の開幕投手を務めました。
これは歴代横浜高校のOBである愛甲猛や平成の怪物松坂大輔でも成しえなかった大役です。
しかし、春の選抜高校野球大会では明豊に3回5失点を喫し敗北。
自身の安定感の無さと制球力の無さを課題に夏の甲子園に臨みます。
東邦高校
石川昴弥
2019年平成最後の春の選抜高校野球で優勝した東邦高校から、184cm 81kgという体格に恵まれた大型のスラッガーです。
小学校時代から活躍がみられており、6年時には中日ドラゴンズジュニアに選出されています。
中学時代も愛知知多ボーイズで活躍し、野茂英雄監督と清水信英監督の率いるジュニアオールジャパン2016日本代表に選出され、ロサンゼルス遠征に参加しています。
高校に入ってからすぐ夏の大会でレギュラーを獲得し、2018年にはチームの4番も務めました。
高校通算本塁打も45本に伸ばし、最上級生となり主将も務めています。
将来のドラフト候補で選球眼を含めた力強い打撃と、強肩、堅守を併せ持った選手として注目が集まっています。
エースで4番というセンスの塊のような選手で、春のセンバツ決勝でも本塁打2本を含めた3安打、投手としても完封で優勝を決めるという精神面の強さも大きな魅力の1つです。