今年からテレワークに切り替わった職種のみなさんは、始めるに当たって心配だったことはありましたか?
仕事の環境づくりや、仕事の進め方に振り回されたかもしれません。
そして一番気になる、心配なのは、もちろんお給料についてですよね。
お金をもらうために働いていますからね。
テレワークでしっかり仕事をしているとはいえ、就業環境が変わったら、給料は下がってしまうのでしょうか。
残業の線引きが難しいが、しっかり評価してもらえるのだろうか。
基本給が低く、残業代で生活が成り立っている人にとって、残業代カットは死活問題ですよね。
そんなテレワークと給料の関係を紐解いていきましょう。
テレワーク時の給料は減給になるの?残業は出て評価されるの?
出典:https://prebell.so-net.ne.jp/feature/pre_20050801.html
テレワークの場合、労働者は働く場所が会社から自宅へと変わるだけです。
仕事内容に変化はありません。
なので、テレワークになったからと言って、減給ということはあってはいけないこととなっています。
そしてもし会社が減給と言ってきたら、労働者は会社で働いているとき同様に満額の給料を請求する事ができるのです。
減給を言う会社の多くは、休業手当が平均賃金の6割支給されるからと勘違いしているようです。
しかし、テレワークは休業ではありません。
休んでいるわけではなく働く場所が変わっただけなので、会社は給料を全額払わないといけないというわけなのです。
それでもテレワークを理由に給料の一部が支払われない場合は、裁判で差額を支払う結果になるでしょう。
通勤時間が無くなったことで、オンの時間が減ったことを理由に減給するような会社もあるようなので、その場合は、従業員が一丸となって会社と話し合うことが必要になってきそうです。
裁判には、時間と労力を要しますからね。
もう一つ気になるのが残業についてです。
残業を支払う条件としても会社にいようが自宅で仕事をしようがなんら変わりはありません。
1日の労働時間が8時間の規定なら、時間外労働を行ったら残業代は支払いの対象となります。
しかし、実際は労働時間が不明瞭になってしまっている会社が多いようで、残業代が支払われないという事例が出ています。
残業代の占める割合を当てにしている人はとても多く、残業代が支払われないと約2割給料の総額に変化があるようです。
そのため、始業と終業をしっかり会社が管理することがなによりも大事となってきます。
テレワークで労働時間を管理するにはどうしたらいいの?
出典:https://youpouch.com/2020/02/26/635854/
顔を合わせないテレワークだからこそ、始業と言って本当に仕事を開始しているのか、仕事を終えているのに就業と報告していないのではないかと会社は従業員を疑ってしまいます。
会社側は従業員の労働時間の管理をどのようにおこなえば、正確で残業代も正当に計算できるのでしょう。
まずは、始業のタイミング、休憩のタイミング、終業のタイミングで毎日メールで報告させる方法をする会社が多いです。
従業員に1日の具体的なタイムスケジュールを作成させます。
定時を越えてしまう場合は、必ず事前連絡をし、残業の許可をとる。
その他、裁量労働時制という方法があります。
実労労働時間に関係なく、一定時間働いたとみなす制度です。
時間は一定なので、早く終わっても時間外で働いても、労働時間に変化はありません。
成果重視の仕事向きの方法だと思います。
デザイナーや会計士などの職が適応できる制度です。
次に、事業場外みなし労働時間制という制度もあります。
社外業務で従業員の労働時間を把握できない場合に、一定時間を労働時としてみなしてしまうという制度です。
実労働時間+一定時間みなし残業といった感じです。
そして最後に、フレックスタイム制。
テレワークと相性がいい制度と感じます。
上記の2つの制度とは違い、労働時間を一定でみなすようなことはありません。
始業終業の時刻を労働者に委ねるということが、会社側からしたらネックになるかもしれまません。
結局のところ、出社をしていないので、始業をする就業をするという報告を会社は信じることしかないのかと思います。
従業員も虚偽の報告をする人はいないと思いますしね。
そもそも、会社内にいても、たばこ休憩といって何度も席を外す人、休憩時間を過ぎても戻ってこない人、外回りで個人的な買い物をしている人などたくさんいます。
テレワークでなくても、顔が見えない、統括できていない部分はたくさんあるのです。
むしろ、厳しく監視されているといった意識がついているテレワークだからこそ、より仕事に集中する環境なのかなと感じますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
・テレワークで減給、残業代未払いはあってはならない!
・テレワークは働く場所が変わっただけ!
・労働時間の管理は、様々なソフトや方法を試そうが結局は信頼関係で成り立つ!
テレワークになって給料が下がったという人はたくさんいると思います。
残業時間が現に減っているならしかたありませんが、本来下がるべきでない額が減らされているとなっているのなら、しっかり会社に直訴する事が大事です。
会社の不当に社員が声を上げること。
突然生活様式をガラっとかえらざるを得なくなった今を乗り越え、継続していくために、生活の基盤となるお金はしっかり守っていきましょう。