自宅や職場に神棚がある人はいますか。
ずっと神棚を設置できればいいのですが、どうしても引っ越しなどで、神棚を撤去しなくなった場合もあると思います。
そんな時、今まで飾っていた、恵比寿様や大黒様の置物の処分はどうしたらいいのでしょう。
毎日見守ってくれていた神様です。
ごみ袋に入れてぽいっと捨ててしまうのは何だか気が引けます。
神社に持っていくのがいいのでしょうか。
今回は、神棚の正しい処分方法について調査していきたいと思います。
恵比寿様と大黒様の置物の処分はどうしたらいい?神社がいいの?
出典:http://water.gov.ge/2han/18940gagu552-1282.htm
神棚に飾ってある恵比寿様や大黒様の処分方法を見ていきましょう。
まず前提として、神棚処分に共通のルールはありません。
神棚も神様の置物など、全てに共通する話です。
神棚は神道という宗教のカテゴリーに入ります。
神道は他の宗教、キリスト教や仏教などのように神の定めた戒律がありません。
個々人の良心により恵みを受けられる宗教なのです。
つまり、厳格なルールというものがなく、自分の良心で神々と共存することが神道の本質なのです。
そのため、神棚の処分も全国共通のルールというものはありません。
神社ごとに様々な答えを持っています。
神棚の処分方法として、神社からの返答が多かったものとして、祈祷をする、御神札を返納する、お焚き上げをするという3パターンに集約されました。
一つ一つ見ていきましょう。
- 神社で祈祷してもらう
神棚には神様の魂が宿っていると考える神社はとても多く、祈祷して処分をするのが望ましいという答えがありました。
方法は簡単です。
神棚を神社へ持参し、神主さんに祈祷をしてもらいます。
その後、神社で神棚を廃棄処分してもらうのです。
神社には、一般的に社務所や祈祷受付所があります。
そこで、祈祷の申し出を行いましょう。
祈祷は、立ち会うことができますので、しっかりみておくのもいいでしょう。
- 御神札を神社へ返納する
神棚を処分する際に、祈祷は不要という答えもありました。
その理由として、神棚の中にある御神札を近所の神社の返納所へ返納してから神棚本体をお焚き上げするのが好ましいというものです。
神棚の中にある御神札を神社の御札返納所へ返納します。
御札を返納してしまえば、あとは神棚本体をお焚き上げして終わりです。
神社へ持ち込むだけで簡単に行ってもらうことができます。
出来る環境であるならば、自宅で焼却しても構いません。
祈祷まではいかなくても、そのまま捨てるのは気が引けるという人におすすめの処分方法でした。
- お焚き上げをする
何もしないでそのまま捨ててもいいと答えた神社もあります。
神棚本体も飾りもそのまま捨ててよいとされているのです。
もし、気になるようなら、お焚き上げだけでもやるといいかもしれません。
そのまま処分していいと答えた神主さんは、神棚そのものに神様が宿っている訳ではないという考えなので、神棚は通常の処分でいいということだそうです。
同じ神主さんでも、こんなにも回答がことなるなんて、さすが神道だなと感じますね。
処分方法に決まりはないということが分かりましたので、自分に合った方法で神棚を処分してみてください。
神社に行かなくても神棚を処分できる方法はある?
出典:http://www.jitsujoji.jp/otakiage
自分の家の神棚なら、責任をもって処分をしようとなるかもしれません。
しかし、自分の神棚でないもの。
例えば、実家の両親がなくなった後にのこされた神棚。
親戚の家の片づけをしなくてはいけなくて取り残された神棚。
あまりない状況かもしれませんが、そんな状況がないことはないと思います。
そんな時、神社に持って行って祈祷をする、お焚き上げをする。
そんな時間が持てないこともあります。
紹介した3つの方法以外にも、もっとシンプルな方法も紹介します。
- 神社に郵送する
神社へ持参するのが一番いいですが、郵送を承っている神社もあります。
どうしても足を運べない時は、郵送受付をしている神社を調べてみるのも一つの手です。
- 神棚販売店に引き取ってもらう
仏壇のように、神棚にも専門の販売店があります。
もし新しい神棚の購入をするのであれば、下取りを利用するという方法もあります。
- 神棚の処分業社に依頼する
宗教用具を専門的の処分する業者もあります。
神社に郵送するより楽になる場合は、業者に依頼をする方法もあります。
- 遺品整理業者に依頼する
処分の理由が遺品整理の場合は、遺品整理業者に依頼する方法もあります。
無料で正式な合同供養をしてくれるので、正しく楽に処分ができます。
- 自分でごみ捨て場に捨てる
地域のごみ捨てのルールに従って、そのままごみ捨て場に捨てても問題はありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
・恵比寿様や大黒様の処分に共通ルールはない!
・祈祷をする、御神札を返納する、お焚き上げをするどれを選んでも構わない!
・専門業者や自分で捨てる方法でも処分はできる!
恵比寿様や大黒様の置物、神棚の処分に、ルールはなく、地域のルールさえ守れば、ごみ捨て場に捨てる事も出来るなんて驚きでしたね。
神様がどこに宿っているかではなく、個人の気持ちの問題という神道の信仰の自由さ、心の広さを、処分方法を調査したことから知れた気がします。