全豪オープンで優勝を果たした大坂なおみがついにアジア人初の世界ランキング1位！
この勢いでグランドスラム制覇も夢じゃない？
残る2つのグランドスラムタイトルを手にして、東京オリンピックでの優勝に王手をかけられる！？
大坂なおみのプロフィール
名前：大坂なおみ
愛称：新幹線
生年月日：1997年10月16日（21歳）
身長：180cm
国籍：日本 アメリカ
出身地：大阪府大阪市
居住地：アメリカ合衆国フロリダ州
職業：プロテニスプレイヤー
母は北海道出身の日本人、父はアメリカ人なので日本とアメリカの2つの国籍を持っています。
大坂なおみ・アジア人初の世界ランク１位！
昨年の全米に続き、全豪も制しテニス4大大会の半分を手にした大坂なおみ。
もちろん世界ランキング1位を獲得しました。
その輝かしい功績に“アジア人初”という点がクローズアップされています。
日本語もカタコトで生活拠点はアメリカなのに、なぜ日本人登録を選択したのか。
今後のアメリカ人登録の選択もあるの？
日本とアメリカ2つの国籍を持っているので、日本人として出場することに問題はないのですが、あの長身から繰り出される男子をも圧倒するスピードのサーブ、コート狭しと走り回りボールにくらいつく瞬発力。
日本人離れしたスタイル、カタコトの日本語から、アメリカ人としての出場を望む声がたくさんあるようです。
5月から行われる全仏オープン、7月から行われるウィンブルドン選手権をＷ制覇し、テニス界の４大タイトル全制覇も決して夢ではないですよね。
もちろん、各国の選手は“打倒！大坂なおみ”でさまざまな対策を練ってくるはずなので、簡単には勝たせてはもらえないでしょうけれど。
でもグランドスラム全制覇という快挙を成し遂げて2020年東京オリンピックへＧＯ！という勢いはありますよね。
ただ、プレイ面とは違う問題があるのです。
それが国籍問題。
大坂なおみの二重国籍問題とは
別に二重国籍が犯罪になるわけでもないのですが、日本の法律がこの二重国籍を認めていないのです。
日本の法律では、暫定的に22歳の誕生日までは二重国籍を認めているのですが、誕生日後は国籍を1つに決めもう1つの国から離籍しなければならないのです。
その22歳の誕生日が今年の10月16日。
ここでアメリカ国籍を選択した場合、2020年の東京オリンピック日本代表での出場がなくなってしまいます。
日本人としてではなくてもアメリカ人として登録して東京でその雄姿が観られるのなら応援したくもなりますが、そう簡単にはいかない事情があります。
2017年４月の国別対抗戦フェド杯で日本代表になっている大坂なおみ。
実はオリンピック規則には“国籍移動を3年間禁じる”というものがあって、2020年東京オリンピックには日本代表としてしか出場できないことになるのです。
それならもう日本人としての出場決定！と言いたいところではありますが、国籍は本人にとっては大切なことですよね。
家族とともにアメリカで生活しているのに、自分だけが日本国籍になるということに不便を感じることも出てくるでしょう。
アメリカでは多重国籍が認められているので、日本の法律ももっと柔軟な対応を取ってくれたらいいのに、という声は多数あがってはいるようなのですが、法改定は簡単にはいかないですよね。
◆アメリカ国籍から離脱するには◆
多重国籍の中からアメリカを放棄するのか、アメリカ国籍から日本に帰化するのか、状況によって違いがあるそうですが、ケースによって免除されることもあるそうですが、通常は2,350ドル（日本円で約25万）が手数料としてかかるそうです。
そして大量の書類が渡されて、これまでの履歴を記入したりとても時間のかかる作業になるとか。
大変なんですね。
大坂なおみ・日米争奪戦勃発！？
4大大会２連覇という実力、そして今後の期待度MAXの大坂なおみですから、自国の選手としてプレイして欲しいと思うのは当然のことでしょう。
◆原石を発掘したのは日本◆
2013年東レ・パンパシフィック大会に15歳で出場した大坂なおみは予選１回戦敗退。
その試合を見ていた日本テニス協会の女子代表コーチ吉川真司は、当時の女子代表監督だった村上武資、植田実強化本部長に“すごい才能の選手がいる”と報告し、大坂なおみが日本に来たときは練習場所として味の素NTCを手配し支援を続けコンタクトを取り続けていたそうです。
同じ時期、アメリカでもジュニア大会に多く出場していたものの成績が残せず、選手層の厚いアメリカでは埋もれた存在だったため、アメリカの協会に支援を申し込んでも取り合ってもらえなかったそうです。
ところが、2016年全豪で予選を勝ち上がり本戦で3回戦まで進むと、アメリカの協会側は手のひらを返すように強烈なアプローチを仕掛けてきたといいます。
そこで、日米争奪戦勃発。
アメリカの女子代表監督自ら、多額の支援を申し出たといいますが、大坂なおみの父は無名の時から支援を続けてくれた日本への恩義を感じ、日本人としての登録を続けているのです。
最後にまとめ
大坂なおみの世界ランキング1位という快挙で日本全体が来年開催の東京オリンピックに大きな期待を寄せているところでの国籍問題。
グローバル化が進む中、単一国籍しか認めていない日本の現行制度は時代に乗り遅れているのではないでしょうか。
そういった制度も何かきっかけがあれば変えられるはず。
とはいえ、税金の問題とか色々と難しい問題があるのでしょう。
東京オリンピックを来年に控え、これからさらに盛り上がっていこうという中で、テニス界の逸材が気持ちよくオリンピックに参加できることを願います。
