やはり、大谷翔平は圧倒的に強かった。


1995年の野茂英雄投手(ドジャース)、2000年の佐々木主浩投手(マリナーズ)、2001年のイチロー外野手(マリナーズ)以来17年ぶり4人目の快挙。


全米のファンが熱狂した二刀流・大谷翔平が新人王に選出されたのは当然の結果といえるだろう。



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ダントツ1位の投票結果



投票するのは全米野球記者協会会員。
30球団の本拠地の記者30人に投票権が与えられ、1位(5点)、2位(3点)、3位(1点)の選手を連記する。


大谷翔平(エンゼルス)

1位票25 + 2位票4 = 137点
1位票で30人中25人という圧倒的な支持。



ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)

1位票5 + 2位票20 + 3位票4 = 89点


グレイバー・トーレス(ヤンキース)

2位票3 + 3位票16 = 25点


大谷は1993年のティム・サーモン外野手、2012年のマイク・トラウト外野手についで球団史上3人目の受賞となる。


ティム・サーモン:「翔平が今シーズン、マウンドと打席の両方で行ったことは驚きの連続だった。彼はただ良いというだけではなく“偉大”だった。投球から打撃に変えることは難しいことだ。翔平におめでとうと言いたい」


マイク・トラウト:「翔平の特別な栄誉に対して、おめでとうと伝えたい。彼の二刀流はそばで見ていて楽しかった」


オープン戦で結果の出ない大谷の打撃を酷評し、開幕後の投打にわたる活躍を見て「申し訳ない」と潔く原稿で公開謝罪した「米ヤフー・スポーツ」看板記者ジェフ・パッサンは「オオタニのやったことは歴史的。偉大な打者。平均以上の投手。受賞にふさわしい」とつぶやいている。



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新人王に選ばれた理由


成績では3割近い打率で27本塁打のヤンキースの内野手ミゲル・アンドゥハーに劣っていたが、大谷の「二刀流」が大リーグに与えたインパクトは大きかったということだろう。


同一シーズンで「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初であり、米国では神様のように崇拝されている「ベーブ・ルース」もなし得なかった記録というのも大きな追い風になっていて、ベーブ・ルースと比較される新人大谷翔平の初シーズンは、単純な成績や記録だけではなく、米国の記者を投票へ突き動かしたのだろう。


当初、「二刀流」という大きな武器を持って大リーグ入りした大谷に対し、簡単に受け入れてくれるほど米メディアは甘くはなかった。


キャンプでの成績も「高校生レベル」と言われ、マイナー落ちも心配されていた大谷が、本拠地でのインディアンス戦の一回、初本塁打となる3ランを放ち、エンゼルスナインに「サイレント・トリートメント」という“手荒い祝福”を受けたが、その時の屈託のないあどけなさの残る笑顔もまた大谷の人懐っこさを魅せつけ多くの人を魅了していた。


成績はもちろん、その明るい人柄も記者の得票を得ることが出来た要因ではないだろうか。


It’s SHO TIME


160キロ台の速球で強打者をきりきり舞いさせ、連続大本塁打を放ち、ファンの度肝を抜いたのは、パワーや技術に裏打ちされた活躍でもある。


「SHO TIME」には、エンゼルスファンはもちろん他球団のファンも魅了された。


右肘の再建手術を受けたため、来シーズンは投手としては出られないけれど、そこは二刀流の強み。
打者としての大谷翔平に専念出来る。



新人王の肩書を胸に2年目はどんな「SHO TIME」で魅了してくれるのか楽しみなところです。



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受賞後の電話会見


◆米国に来て良かったか? ケガがあった中での新人王受賞について

「来て良かったともちろん思います。ただケガをしたことは良くなかったし、悔しいなという思いもあるが、その中でこういう賞をもらえたことは良かった」


◆キャンプ中はみんなが期待していた結果にならなかったけど、そこからの活躍、及び現在のリハビリの経過について

「単純に良い方向に成長できたと思います。リハビリに関しては毎日、順調に続けているんじゃないかなと思います。良い方向に進んでいるんじゃないかなと思います」


◆ベーブ・ルース以来の二刀流というところが評価された。米国の本場で評価を得られたことについて

「賞を頂けたというのは凄い光栄なことかなと思っているので、素直にうれしいかなと思います。レベルの高い中で1年間、やってこられたことが凄い良い経験になったかなと思います」


◆今季振り返って、自分の中での満足度は

「内容は別としてフルで出たわけではないので、フルで出るというのが一番良いことで、チームに貢献する上で大事じゃないかなと思うので。そこをまずできるように頑張りたいなと思います」


◆自分の人生においてこの賞はどのようなものか

「アメリカの野球、その1年目からこういう賞をもらえてうれしい。もっともっとこの先の方が長いと思うので、そこでもっと良い活躍ができるように、来年に向けて頑張りたいなと思います」


◆イチロー選手(マリナーズ)や、佐々木選手(同)と同じ賞を受賞したことについて。

「単純に凄くうれしいなと思っています。素晴らしい選手の名前の中に並ぶことができて光栄だと思います」


◆二刀流が成功したと自分の中で感じられるシーズンだったか

「シーズンフルでは出られなかったので、もっともっと良い形でシーズンを終えることができるんじゃないかなと思いますし。そのための練習をちゃんとやれれば成績が残るんじゃないかなと思います」


◆思い出に残っている瞬間。自分の中でうれしかったことについて

「初本塁打はうれしかったですし、ベンチに帰ってからも(無視されて)楽しかったかなと思います」


最後にまとめ


最終候補に残っていたヤンキースのミゲル・アンドゥハー(23=ドミニカ共和国出身)、グレイバー・トーレス(21=ベネズエラ出身)の両内野手・


ミゲル・アンドゥハーは今季149試合で打率297、27本塁打、グレイバー・トーレスは123試合で打率271、24本塁打という好成績を残していた。


それでも、二刀流という武器で注目を集めた大谷の前に落選となったのは必然的な結果なのであろう。


ちなみに、失策数はミゲル・アンドゥーハーが15(ア・リーグ12位)でグレイバー・トーレスは17(同8位)と多め。
ミゲル・アンドゥーハーは送球に難があり、将来を担うヤンキースの三塁手としては疑問視する声も多かった。