QUEEN『ボヘミアン・ラプソディ』応援上映でドンドンパッ!

11月9日に封切られて以降、5週連続で興行成績が上がり続けている映画『ボヘミアン・ラプソディ』
上映開始以降の週は興行成績が下がり始め、5週目には上映終了していることもある映画界で『ボヘミアン・ラプソディ』は異例だった。

2週目以降も週を重ねるごとに右肩上がりに数字を伸ばし、5週目には累計観客動員数が320万1505人、興行収入が43億9670万円という驚異的な数字を打ち出している。

◆クイーン(QUEEN)◆1971年結成/1973年デビュー

フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)リードボーカル 、ピアノ
ブライアン・メイ(Brian May)ギター
ジョン・ディーコン(John Deacon)ベース
ロジャー・テイラー(Roger Taylor)ドラム

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興行収入目標40億円から70億円に修正

公開から2週間でその映画の興行収入の8割を稼ぎ、3週目以降は数字は下がるだけというのが通常の映画の流れ。

ところが『ボヘミアン・ラプソディ』は違った。

1週目の土日で3億5439万円を記録し、当初希望興行成績だった20億円は超える見込みがつき、日本の配給会社「20世紀フォックス映画」マーケティング本部長の星野有香さんはホッとしていた。

ところが2週目の土日、前週から落ちるはずだった数字が3億8850万円と興行収入を伸ばし、3週目の土日は3億9502万円とさらに右肩上がりに。

4週目には4億9604万円、5週目になってもまだ5億717万円と興行収入を上げ、累計観客動員数が320万1505人、累計興行収入が43億9670万円と奇跡のような数字になった。

「予想をはるかに超えたヒット。若い人、女性、ふだんは映画館に来ない人に広がっています」と星野さん。

スクリーン数が倍以上ある「ファンタビ」でも、あの大ヒットした『アナ雪』『君の名は。』でも起こらなかった次元の右肩上がりの興行成績に目標額を20億円から目標70億円に上方修正した。

この数字はリアルタイムなクイーンファンとSNSを通じて映画に興味を持った若者たちが、リピーターとなって何度も映画館に足を運んでいる結果なのか。

「20回は観た」という50代の女性ファンもいた。

※追記※
6週目の週末は動員298,089人、興行収入4億3,153万円と前週対比85%になったものの、累計興行収入53億6,288万円を達成。
『グレイテスト・ショーマン』の成績(52億1,233万円)を越え2018年公開洋画興行収入ランキング第2位に浮上。

1位の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(81億円)も射程圏内に入ってきた。

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』

伝説のバンド『クイーン』のボーカル“フレディ・マーキュリー”(1991.11.24没)
彼の常識を打ち破り世界を変えた生き様を28の名曲と共に贈る感動の映画『ボヘミアン・ラプソディ』
1970年代から1985年の20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」までが描かれている。

ボーカルのフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)、ギターのブライアン・メイ(Brian May)、ベースのジョン・ディーコン(John Deacon)、ドラムのロジャー・テイラー(Roger Taylor)の4人で1973年にクイーンとしてデビュー。

「時代遅れ」
「音が古い」
「オリジナリティに欠ける」
「とても成功すると思えない」

デビュー当時、彼らはこんな酷評を浴びていた。

メディアのサポートが得られなかったクイーン。
順調な船出ではなかった。

そして1975年10月31日に発表された『ボヘミアン・ラプソディ』が全世界で大ヒット。
全英シングルチャート9週連続1位を獲得し自国でも認められることとなる。

「ライブ・エイド」での圧巻の20分

1985年7月13日:ロンドン・ウェンブリースタジアム

20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」では、ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、スティングというビッグスターが出席する中、招待されたクイーンに与えられた持ち時間は20分。

その20分で全出演者最多の6曲を披露した。

怒涛のヒット曲メドレー、フレディの圧倒的なパフォーマンスで75000人の観客を熱狂させ、「ライブ・エイド」での最高の評価を得たのがクイーンだった。

「ライブ・エイド」の前には解散説が流れ、「クイーンは終わった」と言っていたメディアは手のひらを返したように彼らを賞賛。

解散の危機にあったクイーンが「RADIO GA GA」をヒットさせてで起死回生を図り、解散を回避し完全復活を果たしたのがこのライブ・エイドだった。

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楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞に込められた意味

「ママ、人を殺してきた…」

この歌の内容はフレディが何も語らず世を去ってしまったので、全ては聴く人に委ねられその解釈はさまざま。

自らのセクシャリティに関するフレディの苦悩と葛藤が込められているというのは、作詞家ティム・ライス氏。

(以下、ティム・ライス氏の解釈)

フレディが自分はゲイだと認めたメッセージソング。

「ママ、人を殺してしまった」という部分は昔のフレディのイメージを自分自身で殺したという意味で、異性愛者としての自分は死んだ。
新しい本来の自分として生きていくという意志。

自分はゲイである、異性と交わる自分を殺すんだ、という意図が込められていたのではないだろうか。

ボヘミアン・ラプソディ

ママ、たった今人を殺してきた
あいつの頭に銃口を突きつけて
引き金を引いたら奴は死んだよ

ママ、人生は始まったばかりなのに
僕はもうダメにしてしまった

ママ ああ ママ
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
明日の今頃になって僕が戻らなくても
今のままで生きていって
まるで何事もなかったかのように

もう遅すぎる 僕の最期が来た
体中を震えが走る
体中が苦痛に責めたてられる

さようならみなさん 僕はもう行かなくては
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ

ママ ああ ママ
僕は死にたくないよ
時々考えてしまうよ
いっそのこと生まれてこなきゃよかった

一人の男のシルエットが小さく映る
スカラムーシュ 道化の者よ
ファンダンゴを踊っておくれ
「神に誓って 逃がすわけにはいかない」――彼を逃がしてやれ
「いや絶対にだめだ」――助けて

雷鳴と稲妻とても恐ろしい

ガリレオ ガリレオ ガルレオ
フィガロ貴き人よ

僕は貧しい生まれの哀れな男
この怪奇な運命から命を救ってやろう
気ままな人生を送ってきたんだ

僕を逃して

「神に誓ってお前を逃がしはしない」――彼を逃がしてやろう
「神に誓って逃がしはしない」――彼を逃がしてやれ
「いや逃がさない」――僕を助けて

ノーノーノーノーノー

ママ ママ 愛するママ 僕を助けて
魔の王ビールズバブよ 僕から悪魔を取り除いてくれ
僕のために

それじゃ僕に石をぶつけ頭に唾を吐きかけようと思ってるんだな
僕を見殺しにして
それでも僕を愛していると言うつもりか
ああ 君がそんな仕打ちをするなんて
すぐに逃げ出さなくては
今すぐ ここから逃げ出さなくては

(日本語:要約)

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日本での熱狂振りに感動

1975年4月17日、初来日を果たしたクイーンを待っていたのは熱狂的な日本のファン。
空港には3000人の若い女性が待ちうけ、報道陣とファンで空港は一時パニック状態で大混乱。

その熱狂ぶりにギターのブライアン・メイは
「違う世界に来たみたいだ。これまでどこの国に行ってもこのような歓迎を受けたことはない。」

フレディはファンに向けて
「日本はとても良い国だね。とても歓迎してくれて感謝しています」
とビデオメッセージを残している。

もちろん日本武道館は超満員。
世界で初めて自分たちをスーパースターとして迎えてくれた日本が大好きになったクイーン。

特にフレディは日本を愛し、プライベートでも何度も日本を訪れている。

応援上映

リアルタイムのクイーンファンのみならず、クイーンを知らない世代にも浸透し、足踏み、手拍子、拍手、歌がOKな「応援上映」が各地に広がっている。

◆We will rock you◆

観客が手拍子と足拍子でアンコールを求める姿をみて、彼らが手拍子と足拍子で参加できるようにとクイーンが制作した曲。

12月6日にはアカデミー賞の前哨戦と云われるゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)の作品賞に『ボヘミアン・ラプソディ』、及び主演男優賞に「ラミ・マレック」がノミネート。

ラミ・マレック(Rami Malek)
フレディ・マーキュリーを演じられたことは、この上ない光栄でした。
このような素晴らしい映画に参加出来た経験は一生の宝です。
ブライアン・メイとロジャー・テイラー、製作陣には心から感謝しています。
ハリウッド外国人映画記者協会から認めて頂いたことは、私にとってとても幸運なことです。
この栄誉を贈るべき人はフレディであり、この栄誉を私が受けられたのもフレディのおかげと感謝しかありません。
ありがとう。

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最後にまとめ

わず45歳という若さでこの世を去ったフレディ。
その命日11月24日、各地の映画館でドン・ドン・パッとリズムを刻む足踏みと手拍子が響き渡った。

『ボヘミアン・ラプソディ』は、2018年12月現在ストリーミング再生回数16億回を超え世界ストリーミング再生1位となっている。

『ボヘミアン・ラプソディ』が収録されたベストアルバムはイギリス史上最も売れたアルバムとして君臨。
いまだにその記録は破られていない。

でもその名曲をフルで6分間フレディの生の声で聞くことはもうない。