2016年までの2年間の産後に自殺し妊産婦は少なくとも102人いたと、厚生労働省が5日発表しました。
妊産婦を体調としてこうした調査を行うのは初めてのことだといっています。
妊産婦の死因では、がんや心疾患などを上回り、自殺が最も多かったことから、「産後うつ」などに対する理解とメンタルヘルスをしっかりと整えていく必要性を指摘されたと言えるでしょう。




スポンサードリンク



うつ病とは?

うつ病とは、5~10人に1人が一生のうちにかかると言われる現代病の1つの代表的なものです。
気分(感情)障害とは、気分または感情の障害を主症状とする精神障害のことと言います。
同時に、意志や欲動の障害も伴い、これらを背景に思考も障害され、うつ状態や躁状態などとして表出されます。


気分(感情)障害は、うつ病と双極性障害(躁うつ病)に分けることができます。
うつ状態または抑うつ状態でみられる基本症状は、抑うつ気分です。
徐々に気分が沈み、憂鬱になり、また、周囲の出来事が生き生きと感じられなくなり、さらに進むと喜怒哀楽の感情も薄れ、何事にも無感動となります。テレビや新聞にも興味を失い、興味や人との会話を楽しむことができなくなることもあります。



更に、理由もなく寂しくなったり、悲しくなったりして涙が流れるといった悲哀感を感じることもあります。


自我感情も低下する為、自分を過少評価し、強い劣等感もみられ、自分の人生や周囲の物事に悲観的・絶望的となり、自殺念慮(希死念慮)を抱くことも珍しくありません。

こうした気分の低下は、朝方に強く、夕方に軽くなる傾向があり、これを日内変動といいます。

意欲や行為の障害は、精神運動抑制としてまとめられます。
自分で何をやらなければならないかをわかっていても、「頭ではわかっていても身体が動かない」「何もかもが億劫」などと訴え、行動がスムーズにできません。
このために不安や焦燥がいっそう悪化することもあります。



障害の程度が軽ければ周囲に気づかれることなく、なんとか日常のことは頑張ってできますが、新しいことを始めることは困難となり、仕事の能率は低下します。
症状が進むと、人に会うのも億劫で、接触を避けるようになり、食事や洗面、入浴など身の回りのことすらも自分ではできなくなります。


うつ病で最も気を付けなければならないことは自殺です。
うつ病の自殺は、症状が軽く、周りから変調に気づかれない病初期、および退院に向けての外泊訓練中や退院直後などの回復期に多いです。
それは、うつ状態が悪化すると、意欲や行為の障害も重くなり、自殺を決断したり実行することすらできなくなってしまうからです。

スポンサードリンク



産後の心について~産後うつ病の予防~

赤ちゃんを出産した後、心も身体も不安定になることがあり、赤ちゃんの心の安定や発達にとっても大切なことになってきます。

1)マタニティーブルー
2~3割の母親が出産後から1週間頃までに、不安になったり、涙が出たり、気分が沈んだりなどの症状がみられることがありますが、これは1~2日でよくなる為、治療の必要はありません。


2)産後うつ病
1~2割の母親が産後3か月頃までの間に気分が沈み、育児や家事をする気力や自信がなくなるケースもあり、産後うつ病と診断されます。
家族や友人などによる援助や適切な治療で良くなります。

<産後うつ病のサインは?>
① 眠れない、途中で起きてしまう
② 食欲がない、吐き気がする
③ 気分が憂鬱
④ 疲れる、生きる気力がない
⑤ なぜが涙がでる
⑥ なんだかもたもたして、家事や仕事が片付かない
⑦ 決断力がなく買い物に行っても決められない





産後うつからどう治療していけばいいのか?

上記のうつの症状について該当すると家族が感じたら、まずは、一緒に寄り添って話を聞いてあげましょう!悩みや不安を聞いて取り除くことが必要となってきます。
必要に応じて精神科もしくは心療内科に通院した方がよいでしょう。

うつ病は、誰にでも起こりうる病気ですが、放置しておくと悪化して完治しなくなる場合もあります。
完治しなくなると寛解と再発を繰り返し、人生が大きく変わってしまうことになりかねません。


投薬療法やカウンセリングなどといった方法があるので、専門医にまず相談してみて下さい。

母親の負担の軽減


母親の育児についての悩みや生活面、掃除、洗濯、料理など色々とストレスに抱えてしまう場面は多いことでしょう。
旦那さんがそこをしっかりとフォローして分担して奥さんの負担を軽くする手助けをしてあげて下さい。


最後にまとめ


産後のうつ病というテーマですが、本当にうつ病にかかる人口は年々増えているのが実情です。

大家族であれば、産後うつで自殺ということは少なったかもしれませんが、現在社会は、核家族になってしまし、住み慣れない場所で妊娠・出産となると女性にとって心の支えが少ないことが言えるでしょう。

周囲で、協力しあい自殺に繋がらないよう綿密に連携を取り合って協力し合っていかなければなりません。

現代社会が生み出した現代病といっても過言ではないと思っています。「助け合う」という心がとても必要なのです。