平成28年度の虐待死、厚生労働省は、2016年度に虐待で死亡した虐待死の77人が18歳未満だったことを発表しました。
0歳児が65.3%を占めており、77人中11人が生後24時間以内に死亡していたことがわかっています。
そのほとんどが「予期せず妊娠をした」「周囲に相談しにくかった」「養育能力が不足していた」という問題があったとの分析されています。



児童虐待の最多更新

全国の児童相談所が平成28年度に対応した件数が、前年度比18.7%(1万9292件)増しの12万2578件で過去最多を更新している結果が公表された。

調査開始された年から年々増加しており、厚労省は、「心理的虐待が増え、警察からの通告が増加している。
報道によって学校など関係機関の意識も高まっている」と分析しているとの調査報告が提出された。

通報や相談より児相が虐待の疑いが強いと判断し、親への指導や施設入所などの対応を行っているものの、「心理的虐待」が6万3187件、次いで「身体的虐待」が3万1927件、育児放棄である「ネグレクト」が2万5842件、「性的虐待」が1622件であった。

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国の対策

児童相談所や学校、医療関係者が虐待の疑いを感じたと判断した場合、調査に乗り出すもののなかなか虐待と疑うケースが少なく、相談しても動かないケースがあり社会的に問題視されている。

本来、地域住民も含めて暴力を振るっている場面を見つけたら、警察に通報する義務化されており、放置すれば通報しなかった人も処罰の対象となっていることをご存知であろうか。


アメリカでは、虐待の疑いだけで直ぐに親を逮捕して母子の分離を図れる法的な整備がなされている。
日本でも、年々増加傾向を保っている為、そのように通報があれば警察が即座に逮捕して罰則規定を設けられるような仕組みを法的な制度化が求められる時代にきているものと感じられる。

現実の所、児童相談所に相談したが死亡事故に至ってしまったというケースが毎年新聞で取り上げられている。
児相に逮捕権や強制的な保護措置制度などを取り入れなければ同様のケースが続いてしまうことは間違いないと言ってよい。

国の対策制度の遅れが虐待という問題につながっていることを真摯に受け止めて反省すべきではないだろうか。



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虐待を受けた子供たちの心のケア

虐待には、「身体的虐待」「心理的虐待」「ネグレクト」「性的虐待」「経済的虐待」といった種類が存在する。

学校や医療機関、周辺の住民が虐待の可能性を疑った時点で、児童相談所や警察への通報をしなければならない。

しかし、通報しても話を聞くだけで直ぐに親と子を引き離すなどの措置を取らないケースが後を絶たず、結果的に虐待死になってから「すいませんでした」と謝罪をするニュースの光景をよく目にする。


「しつけ」という言葉があるが、「しつけの為に注意しているんだ!」と親はよく話すが、しつけの度合いを超えてしまうと、「暴力」という言い方をしてもよい。

「しつけ」と「暴力」の間が曖昧になってしまうことは仕方のないことではあるが、「子供が怯えている」「恐怖感を感じて泣き出す」「あざがある」ということは、明らかな証拠として挙げられる。


一番の被害者は、虐待を受けた子供自身であり、「自分の言葉で上手に伝えられない」「親のことをかばう」といった行動を示すのは当然のことである。

当然、心に深い傷を負ってしまい一生、傷を負いながら生きることになってしまう。

その為には、医師による医療的な治療やカウンセリングを受けながらPTSDを克服していかなければならない。
それは、個人的な問題として考えるのではなく、国や地方自治体の取り組みの一環として法的な保護や医療的な治療費の負担などを行うべきである。



親の愛情が十分に受けられなかった子供は、「切れやすい」「不適切な行動」に繋がりやすく暴力的な大人に育ってしまうというデータがある。
幼少期の子供たちに大人の愛情をしっかりと与えていく必要性がある。




負の連鎖を断ち切るには?

虐待を受けて育った子供たちは、自分の子供に対して虐待行為を行うことが多いという研究結果が報告されている。

愛情表現や子育てのやり方が分からない為、自分自身の受けた苦しさ大変さを生まれてきた子供たちに行ってしまう負の連鎖が生じてしまう。
そうならないように、愛情表現の仕方や子育ての仕方をしっかりと教育していく必要性がある。


また、虐待を受けた後の子供の心のケアが如何に大切なのかということを考えさせられる。

まとめ

年々、虐待を受ける子供たちの人数が増加傾向にある為、国や地方自治体として制度の見直しや啓発活動、強制保護といったより強制力のある取り組みを進めていかなければならない。

周辺住民の市民も一丸となって子供の命の大切さを考えて取り組みを行っていく必要がある。

子供は、将来の日本を背負っていくかけがえのない大切な命であり、我々は、大人として守っていかなければならない。